こちら姉ヶ崎(@anegasaki_os)です。
卓球を始めたばかりのビギナーの方、ユニフォーム選びで迷っていませんか?
デザインや色、素材など、選ぶポイントがたくさんあって悩みますよね!
メーカーやデザイン、値段で迷う前に、ユニフォームは卓球用の独自のルールがあるんです!
ベテランでも意外と知らないルールが結構あるので、注意が必要です!
この記事では、卓球ビギナーでも安心してユニフォームを選べるように基本的なルール、そしてベテラン卓球人でも知っておきたいユニフォーム(競技のうえでの服装)についてまとめました!

ビギナーもベテランも着用するユニフォームや、その他服装に関するルールについて学んでいってください!
卓球のユニフォームのルールがわからない!
大会に出場したいけどどんなユニフォームを着用すればいいかわからない!
卓球ユニフォームの基本ルール


卓球ユニフォーム(競技用服装)の基本的なルール


2.2.2.1
競技用服装とは、半袖シャツまたはノースリーブシャツ、ショーツまたは スカートまたは上下一体のスポーツ用服装、くつ下及び競技用シューズか ら成るものとする。従ってトレーニングウェアの一部または全部を着用し て、定められた以外の服装で競技することはできない。ただし、審判長の 許可があった場合はこの限りではない。
2.2.2.1.1
競技用シャツ、ショーツ(ショート・パンツまたはハーフ・パンツ)またはスカートは、いずれもJTTAが公認したものでなければならない。
引用元:日本卓球協会 競技規則
公式試合に出場する際の卓球用ユニフォームは「JTTA(日本卓球協会)」公認マークがついたシャツ、パンツ(スカート)を着用しなければいけません。
そして、裸足は厳禁!靴下とシューズを着用する必要があります!
靴下とシューズはJTTA公認品はないため、靴下はどのメーカーのものでもOK!シューズも体育館用スポーツシューズなら卓球以外のシューズも着用OKです!



「シャツ」「パンツ」は日本卓球公認のユニフォームを着用しないといけないんだね!



シャツの袖、パンツの裾に「JTTAの赤いパッチ(マーク)」が付いていれば公認の証なのでわかりやすいですよ!
また、靴下とシューズは卓球用でなくても着用できます!






ユニフォーム以外の着用品


2.2.2.1.2
競技用シャツ、ショーツまたはスカート以外に、サポーター・リストバ ンド・ヘアバンド・スパッツを着用できる。
2.2.5.9
サポーター、リストバンド、ヘアバンド、スパッツに付ける広告は、それぞれにメーカーの商標・ロゴのみ1ヶ所とし、12cm2以下であること。ただし、日本卓球協会公認用具指定業者の製品のみ認められる。
引用元:日本卓球協会 競技規則
ユニフォーム(シャツ、パンツ、スカート)以外では、「サポーター」、「スパッツ」、「ヘッドバンド」、「リストバンド」の着用が認められています。
※スパッツは競技用服装(パンツ)から「いくらかはみ出す程度」が認められているため、足首までの長さのものは注意が必要です。大会によっては審判長の許可が必要になるかもしれません。
「サポーター」、「スパッツ」、「ヘッドバンド」、「リストバンド」はJTTAマークが付いたものは販売されていないため、卓球メーカー以外のアイテムを着用することもできます。
ただし!
「日本卓球協会公認用具指定業者」以外のメーカーの商標(社名やマーク)、ロゴが付いている場合は着用ができません!
すなわち!無地のアイテムを使用したり、ロゴをテープやパッチで隠さなくてはいけないので注意が必要です!
ナイキやプーマ、アンダーアーマー、ザムストといった日本卓球協会公認用具指定業者以外のメーカーロゴが入ったアイテムは使用禁止です!
- 日本卓球協会公認用具指定業者とは?
-
日本卓球協会公認用具指定業者とは、日本卓球協会(JTTA)から公認を受けた用具を製造・販売する業者です。日本卓球協会公認の用具には、ボール、卓球台、ラバー、ラケット、サポート、ネット、ユニフォーム、新規格接着剤、フロアマットがあります。
- どんなメーカーがあるの?
-
アシックス(asics)、ミズノ(Mizuno)、タマス(Butterfly)、アンドロジャパン(andro)などのメーカーがあります。詳しくは日本卓球連盟の「をチェック! 公認メーカー一覧」



ユニフォーム以外にも着用アイテムのルールがあるんだね



卓球はメーカー規制がかなり厳しいと思います。
これも卓球振興の財源のためになっていればいいけど・・・。
ルールに記載されていないアンダーシャツ


1.ルールに基づく考え方について
(ア) アンダーシャツは競技用服装ではなく、下着に属するものと判断します。
2.以上の理由から大会における原則的な対応を示します
① アンダーシャツの着用を認めます。
② アンダーシャツに明らかにメーカーの商標・ロゴやその他広告が確認できる場合は、その部分を隠して使用できる。
*広告部分にテープを貼る又は折り込む等の方法で隠してください。
*広告部分が競技用服装からはみ出さないものであれば、問題となりません。
(競技中にはみ出してこないように、選手は着用に当たって注意してください。)
③ アンダーシャツ自体が競技用服装からいくらかはみ出す程度はスパッツ同様に認めます。
*そのはみ出し程度が奇異か否かは審判長判断ですが、首周り及び肘の手前位までは容認されます。
*競技用服装が半袖であることから、大会での長袖アンダーシャツの着用は許可されません。
グレーゾーンに該当するのが「アンダーシャツ」です。
機能性ウェアとしてアンダーシャツは数多くのメーカーから販売されており、野球やサッカー、バスケ、テニスといったメジャースポーツで着用されていますが、卓球も一応着用可能です。
ただし!×2
アンダーシャツに関しては、日本卓球協会公認用具指定業者(メーカー)のアンダーシャツだったとしても、商標(社名、マーク)やロゴが見える場合は隠さなければなりません!
袖の長さについても肘の手前までは容認されますが、肘よりも長いアンダーシャツは着用できない場合があるため注意が必要です!



アンダーシャツは下着扱いだけど、メーカー名が見えちゃダメなんだね・・・



機能性を重視してアンダーシャツを着用したい場合はロゴが見えないものを着用しましょう!
シャツの下に着用するアンダーシャツは「いくらかはみ出す程度」はOKですが、長袖は着用不可です。
ユニフォームの色(カラー)のルール


禁止されている色のユニフォーム


2.2.2.2
競技用シャツ(袖、襟を除く)、ショーツまたはスカートの主たる色は使用するボールの色と明らかに違う色でなければならない。
引用元:日本卓球協会 競技規則
NG(着用出来ず)の判断基準【白いボールを使用した大会の場合】
①原則として、前面又は背面の身頃の半分以上が白の場合、主たる色は白であると判断されるため、NGです。
②ウェアの白部分が例え1/3位であっても、胸に集中している場合はNGです。
③白部分が左右の半分の場合や裾の半分くらいにある場合もNGです。
※中体連主催大会は主催者の判断基準が優先されます。
卓球のユニフォームはボールが見えなくなる同色のユニフォームは着用ができません。硬式卓球ではボールが白色のため、シャツは前見頃、後ろ見頃(胴体部分)が白や白に近い色の使用が禁止されています。
現在メーカーから販売されているユニフォームはJTTA(日本卓球協会)公認マーク(赤色)が付いて販売されているため、問題なく着用することができます。
ただし、2014年(平成26年)7月以前に販売されていたユニフォームにはJTTA公認マークが「白や黒」のものが付いており、ユニフォームに白色が入っていないものは着用できますが、そうでない場合は審判長判断が必要になります。



テニスだと白のユニフォームはよく見るけど卓球では禁止されているんだね



卓球ではボールが見えにくくなるから白色は厳禁!
試合の待機中でも白のジャージを着ていると注意される場合もあるから気をつけなければなりません!
ユニフォームのチーム名のルール


ユニフォームのチーム名のルール


2.2.2.1.3
競技用服装につける所属を表す文字あるいはマークについては、その大きさ・デザイン・数・つける場所は任意とする。ただし、それが企業名、企業のロゴマーク、ロゴ文字あるいはそれらを利用したものであった場合には、広告のルール [2.2.5.8] に照らして取り扱う。
引用元:日本卓球協会 競技規則
オリジナルでユニフォームを作成する場合、チーム名やチームのマークをつけることができます。
大きさや場所等はある程度自由に配置できるようですが、チームが企業の場合は日本卓球協会の「広告」のルールに則して作成しなければなりません。
背中側のチーム名のルール


2.2.2.3
競技用半袖シャツの背に、競技者名及び所属団体名(加盟団体名)、あるいはクラブ対抗戦であれば、そのクラブ名を特定する番号またはレタリング及び [2.2.5.8]に規定した広告をつけることができる。選手名を競技用シャツの背中につける場合は、襟のすぐ下につけなければならない。
引用元:日本卓球協会 競技規則
シャツの背中側にもチーム名に加え、襟の下側に選手名をつけることもできます。
大きいチームやプロ選手のユニフォームではよく見かけることがあると思います。



ユニフォームにチーム名をプリントすると一気に格好良くなるよね!



WRMではお手頃価格でチーム名プリントができるのでおすすめです!


ユニフォームの広告のルール


メーカーのマークのルール


2.2.5.8
競技用服装につける広告類は、次のことに適合したものとし、前もって届け出なければならない。ただし、競技者が所属するチームに関わる商業広告をつける場合はこの限りではない。
2.2.5.8.1
通常用いる競技用服装メーカーの商標、シンボルマークあるいはネームは、全面積が24cm2以下であること。
引用元:日本卓球協会 競技規則
ユニフォームに広告をつける場合はJTTAに申請を行わなければなりません。メーカーを通じて申請を行うか、「競技ウェア広告届」をJTTAに申請することが必要になります。
そしてユニフォームにはメーカー名やロゴが入っていますが、その大きさについても規定があります。卓球ショップで販売されているユニフォームについてはメーカー側で日本卓球協会の公認を得ているマークがついているため、試合でも問題なく着用することができます。





大会によって広告付きユニフォームが着用できない場合があるんだね



学生も大人も大会要項のルールをしっかり確認しないと大変です!
シャツ前面の広告のルール


2.2.5.8
競技用服装につける広告類は、次のことに適合したものとし、前もって届け出なければならない。ただし、競技者が所属するチームに関わる商業広告をつける場合はこの限りではない。
2.2.5.8.2
競技用半袖シャツの前面、側面及び肩につける広告は8ヶ所までで、互いに離れた位置につけるものとし、各々の面積の合計が600cm2以下 であること。ただし、前面には6ヶ所までとする。
引用元:日本卓球協会 競技規則
半袖シャツへの広告は最大で8ヶ所につけることができ、前面は最大6ヶ所つけることができます。面積は合計で600㎠と決められています。



今はジュニア選手でもユニフォームにスポンサー広告をつけている選手が多いですよね!



いつかはスポンサーのパッチをユニフォームにつけてみたい!
卓球人なら憧れですね!
シャツ背面の広告のルール


2.2.5.8.3
競技用半袖シャツの背につける広告は3ヶ所までとし、各々の面積の合 計が400cm2以下であること。
引用元:日本卓球協会 競技規則
シャツの背中側にも広告をつけることができます。試合に出場する際に「ゼッケン」を着用することになるため、重ならない部分への配置が重要になりそうです。
ショーツ(スカート)の広告のルール


2.2.5.8.4
競技用ショーツまたはスカートにつける広告は、3ヶ所までとし、各々の面積の合計が 120cm2以下であること。ただし、前面及び側面にのみに限られる。
引用元:日本卓球協会 競技規則
ショーツ(パンツ)やスカートにもスポンサー広告をつけることができますが、後ろ側にはつけることができません。



プロ選手はショーツやスカートまで広告が入ってることもあるよね



シャツよりも目立たないけど、ショーツまで広告が付いていると強者感がやべえっす!
ゼッケンのルール


卓球用ゼッケンのルール


2.2.2.4
競技者を識別するために主催団体で設定したゼッケンは、競技用シャツの背中の中央部分につけるものとし、広告等に優先して着けられなければならない。ゼッケンの大きさは600cm2以下とする。主催団体でゼッケンが設定されていない場合は、JTTA指定のゼッケンを使用しなければな らない。
引用元:日本卓球協会 競技規則
試合に出場するときに必ず使用するゼッケンは大きさが600㎠以下と決められています。また、大会規定のゼッケン指定がなければ日本卓球協会(JTTA)へ登録したゼッケンを着用しなければなりません。



市区町村レベルの大会だとオリジナルで作成したゼッケンでの出場も可能だったりするけど、都道府県レベルの大会になるとJTTA登録のゼッケンが必要になる場合があるよ!



都道府県ごとの卓球連盟によってゼッケンのルールも異なるので、大きな大会に出る時は注意が必要です!


ゼッケンは背中中央につけなければなりません!変にずらしたりすることはやめましょう!
また、広告が見えやすいようにゼッケンをずらすことも禁止されています!
試合出場時のユニフォームのその他注意点


明るく反射するようなユニフォーム、装飾品は禁止


2.2.2.5
競技用服装の前面あるいは側面につけるマーク、または飾り及び競技者が着用している宝石のような飾り物は、目立つものであったり、相手競技者が見づらくなるような、明るく反射するものであってはならない。
引用元:日本卓球協会 競技規則
JTTA公認ユニフォームであれば反射するようなプリントはされていないと思いますが、アクセサリー等の装飾品は注意が必要です。女性の場合はヘアピンやピアス、ネックレス等着用されることが多いと思いますので、対戦相手に邪魔にならない程度を心がけましょう!
団体戦、ダブルスは同じユニフォームの着用が必要


2.2.2.7
団体戦に出場するチームの全競技者、及び個人戦でダブルスを組む競技者は、靴及び靴下、服装についている広告の数・大きさ・色・デザインを除いて、同じ服装で競技しなければならない。
引用元:日本卓球協会 競技規則
団体戦に出場するすべてのメンバー、個人戦でのダブルスのペアは、シューズと靴下、広告を除き同じシャツ、ショーツ(スカート)で出場しなければなりません!
同色のユニフォームならOKではなく、サイズ以外全く同じ上下ユニフォームの着用です!
ベテランでもこのルールは知らない方も多いかもしれません。社会人チームではシャツのみ揃えることはあっても、ショーツ(パンツ)まで揃えることはなかなかありません。全国や都道府県レベルの大会を目指すチームは全員が上下のユニフォームを揃えなければ注意を受ける可能性もあります。



そういえば、全日本卓球のダブルス出場ペアも同じメーカーのユニフォームで合わせて出場しているね



Aメーカーと契約している選手も、ダブルスのペアによっては契約していないBメーカーのユニフォームを着用して出場しなければいけません!理由はこのルールがあるからです!
対戦相手と区別できるシャツでないといけない


2.2.2.8
対戦する競技者または組の競技者の、競技用シャツは、互いに区別ができる程度に異なった特徴を持つものでなければならない。ただし、特別な試合で審判長が必要と認めた場合には、観客が容易に識別できる程度に異なった色の競技用シャツで競技しなければならない。
2.2.2.9
対戦する競技者あるいはチームが似かよった服装で、しかも互いに服装を代えることに同意しない場合は、主審がくじ(拳)により、変更する競技者またはチームを決める。
引用元:日本卓球協会 競技規則
シャツに限っては対戦相手と区別できるシャツを着用する必要があります。しかし、似かよって区別できないシャツを着用していた場合はどちらか一方が着替えることになりますが、どちらも着替えることに納得しない場合は主審がくじ(拳)で着替える競技者側を決めます。



拳(こぶし)で決める!?



この「拳」はじゃん拳(けん)のことかな
大会エントリー時はユニフォームにも気をつけよう!


JTTAマークがついているから安心して試合に出場できる!ということばかりではなく、「広告付きユニフォーム」という扱いのユニフォームもあります。その場合は試合に出場できないかもしれません!
最近流行っている「On」のヘッドバンドとリストバンドを着けて試合に出よう!ワクワクだぜ!と思ったらロゴが見えないように裏返すように指示されたり、取り外すように指示があるかもしれません!



意外と知らなかったユニフォームの世界
知ったらあなたはユートピア(謎)



大会に出場する際には着用するユニフォームやアクセサリー類など、見直して出場しましょう!




コメント