こちら姉ヶ崎(@anegasaki_os)です。
卓球において、素早いフットワークと安定した動きは欠かせません!
そのためには、シューズのフィット感が欠かせませんが多くの選手が見落としがちなのが「靴紐の通し方」です。実は、靴紐の通し方を工夫するだけでシューズのフィット感が大きく変わるのです!
しかし、その足元を支える「卓球シューズの靴紐」について、意識したことはありますか? ただ適当に結ぶのではなく、自分のプレースタイルや足の形に合った通し方・結び方を工夫することで、より快適に、そして安定した動きが可能になります。
今回は、卓球シューズの靴紐の通し方と結び方のポイントを詳しく解説します!
卓球にあった靴紐の結び方が知りたい!
プレースタイルにあった靴紐を結びたい!
靴紐の通し方の違い

オーバーラップとアンダーラップ

オーバーラップとアンダーラップ・・・?



それぞれ靴紐の結び方の名前です。特徴も解説していきます!
オーバーラップの特徴
オーバーラップとは、靴紐をアイレット(靴紐を通す穴)の上から下へ通していく方法です。アイレットの上側から紐を通すため、紐が交差する部分でしっかり締まる構造になっています。
- 強いホールド感
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靴紐が交差するたびにしっかりと締まるため、シューズと足が一体化しやすい。甲が低い人でもフィット感が出る。
- フットワークが安定する
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横の動きが多い卓球でも足がシューズ内でズレにくくなり、安定したフットワークでプレーできる。
- シューズの緩みを防ぐ
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長時間のプレーでも靴紐が緩みにくく、安定感をキープできる。足首をしっかりとサポートしたい人におすすめ。
- 締め付けが強すぎることも
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甲が高い人には窮屈に感じる場合があり、長時間の使用で痛みが出る場合がある。
- 脱ぎ履きがしにくくなる
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靴紐のホールドが強くシューズ全体がしっかり固定されるため、脱ぎ履きが若干しにくくなる。
- 速いフットワークを求める人
- かかとや足のホールド感を重視したい人
- シューズ内で足がズレるのが気になる人
- 足の甲が低くてシューズのフィット感を求めている人



ガツガツ動くフットワークを求めるならオーバーラップで靴紐を通すんだね!
アンダーラップの特徴
アンダーラップとは、靴紐をアイレット(靴紐を通す穴)の下から上へ通していく方法です。締め付け感が少なく、シューズが窮屈に感じている方へもおすすめです。
- 均一な締め付け感
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靴全体をバランスよく締めることができるため、足への圧迫が少なくなります。
- 快適な履き心地
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適度なホールド感なため長時間のプレーでも足が疲れにくく、シューズの締め付けによる痛みを軽減できます。
- 初心者向け
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基本的な通し方であり、違和感なく使えるため靴紐の結び方をあまり気にしない人にもおすすめ。
- ホールド感がやや弱い
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靴全体を優しく包む形になるため、素早い動きの際に少し緩みを感じることがある。
- 激しい動きに向かない場合も
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卓球特有の強いストップ&ゴーが必要なプレーでは、足のブレを抑える力が不足することも。
- 足の甲が高めで、強く締めすぎると痛みを感じる人
- 初心者や、適度で快適なシューズのフィット感を優先する人
- 長時間の練習でも足の疲労を抑えたい人
- シューズの脱ぎ履きをしやすくしたい人



適度なフィット感が好きな方や、長時間の練習する方におすすめの靴紐の通し方だね!
2種類の靴紐の通し方
オーバーラップでの靴紐の通し方





オーバーラップでの靴紐の通し方を実践していきます。フットワーク重視できつめにフィットさせたい場合の靴紐の通し方です!


オーバーラップは靴紐を穴(アイレット)を上側から通していきます。紐の長さは左右均等になるように調整して左右交互に穴を通してきます。







靴紐を左側から通したら、次は右の穴と交互に通していきます!


甲部分をカバーするシュータン(ベロ)の穴にも靴紐を必ず通しましょう。シュータンがずれることを防ぎ、プレー中の動きも安定します。


靴紐を結びやすくするために、最後の穴は上からではなく下から通していきます。





オーバーラップの靴紐の通し方完成!



ガシガシ動きたい方はこのオーバーラップの方法で靴紐を通してみましょう!
アンダーラップ





続いてはアンダーラップの靴紐の通し方の実践です!適度なフィット感で靴紐を結びたい方へおすすめです!


アンダーラップの靴紐の通し方ですが、オーバーラップとは逆に穴の下側から通していきます。左右の靴紐の長さは均等にして左右交互に穴に通していきます。







靴紐を穴の下側から交互に通していきます。右の穴を通したら左→右→左と順番に通していきます。


アンダーラップでもシュータン(ベロ)の穴にも靴紐を忘れずにお通していきましょう!


最後の穴も下側から通し、靴紐を結びやすくしていきます。





アンダーラップの靴紐の通し方の完成!



オーバーラップではきついと感じる方や、足の甲が高い方はアンダーラップで靴紐を結んでみましょう!
ダブルアイレットの通し方


ダブルアイレットとは?


- ダブルアイレットとは?
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ダブルアイレットとは、スニーカーやスポーツシューズの最上部に2つ並んで配置されているシューレースホール(靴紐を通す穴)のことです。ダブルアイレットを活用することで、よりフィット感を高めたり、足の甲やかかと部分をしっかり固定できます。
- 卓球シューズにもついているの?
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メーカーにもよりますが、アシックス、ミズノ、ヴィクタス等の一部シューズにダブルアイレットのあるシューズが販売されています。



ダブルアイレットってなんのために空いているかわからなかったよ・・・



ダブルアイレットまで靴紐を通すとフィット感が増すのでオススメです!
ダブルアイレット活用のメリット
- 足首、かかとのホールド力アップ
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- 靴紐をダブルアイレットに通して「ヒールロック」を作ることで、足首のぐらつき防止や、かかとが浮きにくくなりフットワークに安定感が増します。
- フィット感の向上
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甲の部分の圧迫感を調整しながら、足全体をしっかり固定できます。上下左右に激しい動きをする卓球では特に有効です。
- 靴擦れの防止
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シューズの装着感が安定するため、かかとがずれるのを防ぐことで靴擦れのリスクを減らせます。



今までダブルアイレットについて知らなかったけど活用した方が良さだね!
ダブルアイレットの活用法(靴紐の通し方)


まずは靴紐を一番上まで通していきましょう。オーバーラップ、アンダーラップともに穴の下側から靴紐を通していきます。


紐の先端を上段の2つ目の穴に上から通していきます。




左右のダブルアイレットの穴に紐を通して、小さなループ(輪っか)を作ります。




右側の靴紐を左側の輪っかの穴にくぐらせて、左側の靴紐を右側の輪っかの穴に潜らせます。




左右の靴紐先端を引っ張っていきます。この時に足首が苦しくなく、程よく動く程度に締め上げていきます。


最後に靴紐を結んだら完成です。靴紐の結び目側が通常よりも「キュッ」と締められていることがわかります。



さらにシューズに安定感が欲しい方はオススメだね!



この結び方はヒールロックやレースロックとも呼ばれています!
卓球シューズに強いフィット感を求めるプレイヤーや、プレー中のシューズのズレを防止したいプレイヤーはやってみましょう!
解けにくい靴紐の結び方:イアンノット


イアンノットとは
イアンノット(Ian Knot)は世界最速の靴紐の結び方の一つとされており、従来の蝶結び(リボン結び)よりも素早く結ぶことができます。元日本代表の卓球選手、福原愛さんがこの結び方で靴紐を結んでいる様子がテレビ中継で映され話題になりました。様々なスポーツ
- 非常に速く結べる
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イアンノットは両手を使って同時にループ(靴紐の輪っか)を作り、瞬時に結ぶことができます。通常の蝶結びよりも約3倍速いとされており、試合前の準備や練習中の素早い靴紐の調整がやりやすくなっています。
- 解けにくい(高いホールド力)
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一般的な蝶結びと比べてイアンノットは左右均等な力がかかるため、プレー中に解けにくい特徴があります。特に卓球のように上下左右に素早い動きが求められるスポーツでは、シューズのフィット感を長時間維持しやすくなります。
- 片手でもほどきやすい
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イアンノットは結び目がしっかりしているにもかかわらず、ほどく際には片手で簡単に解ける構造になっています。練習後や試合後でもスムーズにシューズを脱ぐことが可能です。



蝶結びよりめちゃめちゃメリットあるんじゃない!?



緩みにくいけど解きやすい結び方です!
ただし、通常の蝶結びに慣れていると習得まで時間がかかるかもしれません。
イアンノットの結び方





今回は白と赤の靴紐を使って、どのように結んでいるか区別しやすく解説していきます!



わかりやすくするため、最後の穴以外には靴紐を通しておりませんので注意です!


まずは蝶結びと同様に、左右の靴紐を交差させてひと結びを作り、しっかり締めます。


左側にある靴紐を輪っかにします。この時に先端側の紐を下側になるように輪っかにします。


次に右側に伸びている靴紐を輪っかにします。今度は先端側の紐が上側になるように輪っかにします。


両手に輪っかを持ち、結ぶ準備をします。


両方のループを、それぞれ反対方向に向かって動かしながら交差させます。
白色の右手のループを左手(赤)のループの上から通します。
赤色の左手のループを右手(白)のループの下から通します。


両方の輪っかを反対側の輪っかにくぐらせ、左右に引っ張りしっかりと締めます。





これでイアンノットの完成!
慣れていないから結構難しいかも・・・



靴紐は頻繁に解くことはないので、練習前にイアンノットの結び方を覚えましょう!特に試合の時は解けにくい結び方を覚えていた方が余計なストレスが減ります!
奥の深い靴紐結びが、君をきっと待っている
卓球の激しいフットワークを支えるのはシューズです!
シューズのフィット感はフットワークの安定性や動きのスムーズさに大きく影響します。靴紐の通し方一つで、足へのフィット感やホールド力が変わるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
オーバーラップは強いホールド感で足のズレを防ぎ、アンダーラップは均一な締め付けで快適な履き心地を体感できます。さらに、イアンノットを使えば素早く解けにくい結び目を作ることが可能です。
自分のプレースタイルや足の形に合わせて最適な靴紐の通し方・結び方を選び、最高のパフォーマンスを発揮できるようにしましょう!



たかが靴紐と思っていたら意外と知らないことだらけだったよ



意外と奥の深いのが靴紐です!
あなたにあった靴紐の結び方が絶対あるので試行錯誤して大切な試合までに探してみましょう!




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